まいにちハワイ語[23]
Aloha mai kākou!(みなさん、アロハ!)
お久しぶりですね
Pehea ʻoukou?(ごきげんいかがですか?)
しばらくお休みをいただいておりましたが、
今日から「まいにちハワイ語」を再開いたしますわ!
今回のテーマは「動詞と目的語の結合」!
なんだかとても難しそう???
まずは例文を見てみましょう!
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Mai inu ʻoe i ka lama.
「君はお酒を飲むな」
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maiは「禁止の命令」、inuは動詞「飲む」、
ʻoeは2人称単数「君」でしたね。
iが直接目的語を導いていて、ka lamaで「お酒」。
kaは普通名詞があったらとりあえず付けておく冠詞でしたね。
kaとkeの違い、おぼえていますか?
keになるのは名詞の最初が【k / e / a / o】のときでした。
新出単語はinu「飲む」とlama「お酒」ですね。
この文は今まで学習してきた内容から簡単に作れるものですわ。
では、下記の文を見てみましょう!
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Mai inu lama ʻoe.
「君はお酒を飲むな」
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なんでしょう、この違和感……
最初の文と比べると……
①Mai inu ʻoe i ka lama.
②Mai inu lama ʻoe.
「お酒を」の部分が、i ka lama→lamaになり、
しかも動詞inuのすぐ後ろに来ていますわね!!!
ここが今日覚えておきたいポイント!
ハワイ語では、動詞と目的語が「合体」することがありますの!
②の文は、[inu lama]でひとかたまりになっています。
もっと言うと、[inu lama]で「酒飲みする」という一つの動詞になっているのです。
日本語では「酒飲む」という動詞はありません(意味は分かると思いますが)。
しかし、例えば「鞭打つ」という動詞はありますよね?
これは意味を捉えると、「鞭を打つ」ということですが、「を」が省かれていて、「鞭打つ」でひとつの動詞としてふるまっているわけです。
これと似たようなことがハワイ語でも見られます。
これが「動詞と目的語の結合」です。
結合の際のルール→動詞と目的語の間にはなにも余計なものが入らない。
だから、iもkaも消えているわけです。inu lamaでひとつですよ!
さらに、このinu lamaを使った文に、別の直接目的語を新たに加えることもできませんね。意味を考えるとおかしいことはすぐにわかります。
「私はお酒を酒飲みする」←やはり変ですね。
ここは、Inu lama au.で良いのです。「私は酒飲みする」
ところで、ここまで和訳として「酒飲みする」という聞き慣れない不自然な日本語をわざと当ててきましたが、ちゃんと訳すと「飲酒する」が自然ではありませんか?
すべての和訳に当てはまるわけではないですが、
お酒を飲む→飲酒する
タバコを吸う→喫煙する
みたいな感じで、日本語を考えるときは熟語で置換するとうまくいくことが多いですね。
最後に、注意を促したいのですが、
「動詞と目的語の結合」はなんでもありではありませんわよ!!!
思いつきで組み合わせても、それが自然なコンビネーションかどうかは、ハワイ語話者には感じ取られるようですの。
いま私たちは初学者ですから、やみくもに造語をするよりも、「お酒を飲む」という今まで通りの作文をすべきだと思われますわ。
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今日はここまで!
明日も頑張りましょうね!
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【参考文献】
塩谷亨(1999,2011)『ハワイ語文法の基礎』大学書林:東京